知っていますか? 空き巣の侵入経路ランキングで圧倒的に多いのは「窓」!
警察庁の2023年における侵入窃盗の発生場所別のデータにおいて、全体の約42%に相当する18,379件が「住宅」で発生しています。
これは、約28分に1件の頻度で侵入窃盗被害が発生している計算となります。
一戸建て住宅では、特に「窓」からの侵入が最も多く、狙われやすい!
侵入窃盗の発生場所別認知件数では、「一戸建て住宅」が最も多く、全体の30%を占めています。「共同住宅」も合わせると、住宅への侵入が侵入窃盗全体の約42%に達します。
また、空き巣に狙われやすい家の特徴は、死角が多い、窓やドアの防犯施錠が甘い、長期間の留守が多い、郵便物が溜まっている、周囲の目が届きにくい、人通りが少ない場所に位置、外から内部が見えやすい、などが挙げられます。防犯カメラやセキュリティシステムの設置、植木の剪定、窓に補助錠の取り付けなど、防犯対策の強化が必要です。
窓はそもそも防犯性能が低いことが理由
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窓の防犯に関する主な問題は、鍵の防犯性能が低く壊れやすい点です。
一般的な窓のクレセント錠は防犯機能を持たず、サッシとガラスを固定するだけで、回せば簡単に解錠できるという弱点があります。
さらに、窓ガラス自体が衝撃に弱く、石やドライバーなどで簡単に割れるため、防犯性が低く、このような脆弱性を改善するためには、いくつかの対策が必要です。
まず、防犯性の高い鍵を導入し、クレセント錠に加えて補助錠や防犯錠を取り付けることが効果的です。
次に、強化ガラスや防犯フィルムを使用することで、ガラスを割られにくくします。
また、窓センサーを設置して、ガラスが割られた際や窓が開けられた際に警報が鳴るようにするのも有効です。
さらに、防犯フィルムは外からの視線を遮る効果もあり、侵入者が内部の様子を確認しにくくなります。
照明やカメラの設置も侵入を抑制するために役立ちます。
これらの対策により、窓の防犯性能をある程度向上させることができます。
空き巣が好むのは「侵入し易い場所」や「侵入し易いタイミング」
空き巣は発見されるリスクを減らし、成功率を高めるために侵入しやすい場所やタイミングを狙います。無施錠の窓やドア、裏口、ベランダなどが好まれ、住人の居る居ないにかかわらず犯行が行われます。
警視庁の発表から特に多い「無締り」と「ガラス破り」について説明します。
【無締り】
警視庁の発表によれば住宅を狙った空き巣の侵入手口の39.3%は「無締り」(玄関ドアや窓の鍵がかかっていない状態)であり、
この中には、住宅を狙った侵入窃盗には、留守中を狙う「空き巣」や、住人が寝静まった時を狙う「忍び込み」、住人が在宅中の隙を突いて家財を盗む「居空き」も含まれます。
また、令和4年(2022年)に発生した侵入窃盗のうち、居空き・空き巣・忍び込みの被害割合は、空き巣が63.9%で全体の約6割を占めています。
居空きは5.3%、忍び込みが25.2%となっており、居空きと忍び込みを合わせると全体の約3割である30.5%になります。
居空きや忍び込みは犯人と出くわす可能性があり、危険性が高い犯罪です。
空き巣と同様に、居空きや忍び込みも侵入手口の中では「無締り」が最も多くなっています。
引用: 警察庁の「令和4年刑法犯に関する統計資料」
【ガラス破り】
無締りに次いで多い侵入手口は「ガラス破り」。
ガラス破りにはいくつかのタイプがありますが、例えば引き違い窓の錠前部分をドライバーなどでこじ開ける「こじ破り」、ハンマーなどで窓を叩き割る「打ち破り」、ライターなどでガラスを加熱し、水をかけて温度差でヒビを入れる「焼き破り」などがこれに含まれます。
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打ち破り
最も多い手口
打ち破りは、ガラスを破壊して侵入する手口です。
ドライバーやバール、ハンマーなどでガラスを叩いて破壊し、そこから鍵を開けて侵入する手口です。
ガラスの割れる音がするため、誰かに気づかれる前に盗みを働こうとする手段で、非常に多い手口となります。 -
三角割り
短時間で侵入可能で比較的音も小さい手口
三角割りは、ガラスとサッシの間のゴム部分にマイナスドライバーのような道具を差し込んでこじ開ける手口です。
防犯対策のない窓ガラスなら10秒程度で割られてしまいます。 -
焼き破り
音が静かだが侵入に時間がかかる手口
鍵の付近にあたる部分をライターやバーナーで加熱してガラスをもろくし、穴をあける手口で、特殊な工具や技術も必要なく、音も小さいため、近年増加傾向にある手口となります。
また熱くなったガラスに水をかけてひびを入れて割り、鍵を開けて侵入する手口もあります。
窓には、防犯性の高い合わせガラスや複層合わせガラス(CPマーク付き推奨)を使用することで、ガラス破りに対する対策ができます。
また、防犯ブザーや窓ガラスに防犯フィルムを貼るのも効果的です。
時間帯で変わる侵入窃盗の手口と件数
警察庁によると時間帯によって空き巣や忍込み、居空きなどの侵入窃盗の手口が変わることがわかります。
空き巣の多い時間帯
「空き巣」とは、住人の留守中に侵入して金品を盗む犯罪で、多くの人が仕事や学校に出かけて家を空けている朝8時から夕方16時頃を狙う傾向があります。
居空きの多い時間帯
「居空き」は住人が気付かない隙を狙って犯行を行います。
犯人は住人の行動パターンを分析し、家の中で人がいない部屋や場所(例えば、2階の部屋やバスルームなど)を選んで侵入し、窃盗を行います。
居空きは住人と出会う確率が高く、直接的な被害が及ぶ可能性もあります。
忍び込みの多い時間帯
「忍び込み」とは、家の中に人がいることを知りつつ、深夜や早朝など住人が寝静まっている時間帯にこっそりと侵入し、窃盗を行う行為です。
忍び込みは非常に危険で、住人に直接的な被害が及ぶ可能性もあります。
夜22時から早朝4時の間に多く発生していることが分かります。
窃盗犯が侵入を諦めるには5分~10分が目安
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調査資料によると、侵入に手間取り、侵入をあきらめる時間について「2分」と答えた元泥棒が約17%、「2分を超えて5分以内」と答えた元泥棒は約51%となっています。
つまり、泥棒の攻撃に対し建物部品が「5分」耐えることができれば、約7割の泥棒が侵入をあきらめ、さらに10分耐えることができれば約9割の泥棒があきらめる形になります。 つまり、万が一狙われた場合でも、侵入されにくくする工夫が重要です。1.狙われにくくする
侵入盗は、犯行前に必ず下見をすることが多いとされています。
そのため、まずは「スキがない」と印象づけ、狙われにくくすることが防犯対策の第一歩です。
住まいの内部が外から丸見えだったり、留守にしていることが容易にわかったりすると、無用心ですので注意が必要です。
また、近隣の住民と定期的にコミュニケーションを取り、不審者がいないか地域全体で注意を払いましょう。2.侵入されにくくする
ガラス破りや侵入手口の対策を強化し、侵入されにくくする工夫が重要です。
侵入者に諦めさせるための対策も必要です。
戸締りを忘れないことは基本ですが、また、足場となる可能性がある物が不用意に置かれていないかも日常的に確認しておきましょう。引用: (財)都市防犯研究センター
シャッターが無いと泥棒に狙われやすい!防犯対策にシャッターがおすすめな理由をご紹介
窓から入るのは簡単! 窓でできる防犯対策をしっかり行おう!
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窓の防犯対策にはさまざまな方法があります。
たとえば、鍵を二重にする、窓の開放範囲を狭くする、開放時に警報が鳴る装置を設置する、ガラスにワイヤーやフィルムを貼って強化するなどが挙げられます。
しかし、これらの対策は窓が破壊される場合には効果が薄いと言えます。
特に、夜間の就寝時に防犯対策が不十分だと、生命の危険が伴う可能性がありますので、しっかりとした防犯対策が求められます。
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泥棒対策として最も有効な方法についてお伝えします。
それは、「壊すときに音が出ること」と
「こじ開けるのに時間がかかること」です。
泥棒は適当にターゲットを選ぶわけではありません。
「入りやすさ」「カメラや周囲の目が届きにくい場所」「住人の生活パターン」などを考慮し、侵入先を決めます。
したがって、泥棒に「音が出る」「こじ開けるのに時間がかかる」と思わせることで、通報されるリスクを感じ、その場所を避ける傾向があります。
このため、窓シャッターは非常に効果的です。
特に夜間の施錠や外出時の防犯対策として、窓シャッターは有力な手段となります。
先にお伝えした窓の防犯対策にプラスしてシャッターで防犯対策を行うことで
泥棒は侵入に10分以上の時間を必要とさせ、音が出ることを想像させることでで侵入をあきらめるように促すことができます。
タイマー設定やスマートフォンで遠隔操作も可能!
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製品の中にはタイマー設定やスマートフォンで遠隔操作が可能なものもあります。
外出時の戸締まりのチェックや天候の変化によるシャッターの開閉・日々の戸締まりをスマートフォンでより簡単にサポートできるようになりました。
家の外にいてもスマートフォンで開閉。
防犯対策としての閉め忘れや、急な天気の変化でも安心です。
リレーアタックやコードグラバーから愛車を守るにはガレージシャッターがおすすめ!
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さらに最近では リレーアタックやコードグラバーなどいとも簡単に愛車のセキュリティを破り窃盗できる技術が出てきました。
この技術に対抗するには鍵付きのガレージシャッターが有効です。
駐車場の入口につけるだけで、たとえ車が動かせたとしてもガレージから出庫泥棒は躊躇する可能性があるため、窃盗のターゲットから外れる可能性が高くなります。
いずれも泥棒はセキュリティの空きをつき、なるべく素早く時間を掛けず窃盗を行います。
普段から防犯意識を持ち、できる限り泥棒にとって手間のかかるリスクの多い環境を構築することが泥棒に入られないようにする基本です。